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トッキー
2025.7.17 06:00お知らせ

タラシヒメの魅力にどっぷりです!『神功皇后論』感想ご紹介!

ひとコマひとコマから、もう目が離せない!
SPA!7月22日号掲載
『神功皇后論』
「仲哀天皇の悲劇」
感想ご紹介です!!

 


 

【mantokunさん】
待ちに待ってました、「神功皇后論」! 普段のタラシヒメの純粋な童女のような表情と、神がかりの際の凄まじい形相がなかなか結び付かなかったのですが、多重人格という解釈にはなるほどと思いました。これは漫画の絵とストーリーで見ているからこその説得力ですね。

そして、哀れな仲哀天皇の最期…。そもそも諡に「哀」の字が入っていることからして普通ではありませんが、奈良時代に漢風諡号を撰進した、当時第一級の知識人である淡海三船にも思うところがあったのでしょうね。キサキが「神功」なのに、夫が「仲哀」ってやはりただごとではないなと、今回のお話を読んで改めて思いました。

また、今回のクライマックスである「この国はお前の治めるべき国ではない」「ただし、いま后が身ごもった」「その御子が国を得るであろう」の託宣は、これまで「愛子天皇論」を読んできた読者には、瞬時に「もしや…」と思わされるものでした。

古代、通い婚で双系社会の日本では優れた統治能力を持つ者は男女問わず王に選出されたのだから、神功皇后の方がナカツヒコ王より圧倒的に統治能力もカリスマ性も上ならば、彼女がなり代わったとて何ら不思議はありません。また、15カ月の妊娠期間は、戦前ですら「本当に応神天皇は仲哀天皇の子なのか?」と、口には出さなくても誰もが思っていたことでしょう。わずかなコマで、さまざまな想像を駆り立てる描写力に本当に痺れます。
自らの才覚でもって夫たる王に取って代わり、自分の腹を痛めて産んだ息子を夫の他の后との子を打ち倒して次の王に据える。こんなとてつもないヒロイン、韓国だったら「タラシヒメ〜神功皇后への道」とかで全60話くらいの大史劇ロマンとしてドラマにしてるでしょうに、本当に勿体無いですね。

また今回、久しぶりに普通人格の凛々しく美しいタラシヒメのお顔も見られて嬉しかったです。タラシヒメの魅力にどっぷりです。いつも彼女のぶっ飛んだ言動にあたふたしている武内宿禰もいい味出してます♪
ヒトラーがユダヤ人だったという設定の骨太の歴史作品で、手塚治虫晩年の傑作『アドルフに告ぐ』は「週刊文春」に連載されていましたが、この『神功皇后論』も連載のリアルタイムで、もっと年齢層が上の大人にまで見てほしい作品だと感じています。(今の「週刊文春」は有名人の不倫バッシングと皇族バッシングを煽るばかりで、だいぶ雑誌としての品格がアレですが…)
タラシヒメが歩む怒涛の道のりがどのように描写されていくのか、楽しみでなりません。

 

 


 

 

『古事記』『日本書紀』を読めば
次に何が起こるか大体わかるけれども、
それでもこの衝撃!
これこそ、よしりん漫画の力です!
しかもさらに話は記紀の行間を読み、
直接書いてはいないところまで
描き出し、予測の出来ない展開へと
突入していきます!
どうぞお楽しみに!!

トッキー

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